診療科のご案内 - 整形外科
一条通病院で外来、入院とも行っております。
外来では腰痛、頚部痛、関節痛、打撲、捻挫、骨折等をはじめ、様々な疾患に対応しております。
リウマチは整形外科のリウマチ専門医が、毎週水曜日の午後に診療を行っています。
早期からの積極的な薬物療法や関節注射療法,リハビリ療法や、装具治療などを総合して行っております。また、労働災害にも対応しております。
予約制 リウマチ・膠原病外来 毎週水曜日14時~16時
関節リウマチは、免疫の異常により、関節が壊れていく病気です。
現在、日本には約70万人の患者さんがいるといわれています。女性に多く、男性の約5倍です。発症年令のピークは女性では60~70才代、男性では80才代です。
初期には、関節の「痛みと腫れ」が主な症状ですが、進行するにつれて、骨や軟骨が壊れて関節が変形し、日常生活が大変不自由となります。
治療は、薬物療法、手術療法、リハビリ療法がありますが、近年、新しい薬剤(生物学的製剤)が開発され、薬物療法が飛躍的に進歩してきています。
関節リウマチは早期発見、治療が重要です。
朝の関節のこわばり感(手を握ったり、開いたりしずらい)や、手・指の関節の痛みや張れ(左右対称に起こることも多い)がある場合は初期の関節リウマチの疑いがあります。
最近の研究では、リウマチが発症してからの最初の2年間が最も関節破壊の進む時期であることがわかってきました。そのため、骨や軟骨が壊れる前に、関節リウマチを発見して、治療を開始する必要があります。
薬物療法
以前のリウマチの治療は、骨関節の破壊を止める有効な薬剤がなかったこともあり、痛みや腫れなどの症状の改善が目標でした。その後、「抗リウマチ薬」というリウマチの原因である免疫の異常を抑える薬ができて、薬物療法が大きく進歩しています。
現在主に使われている「抗リウマチ薬」は、メトトレキサート、ブシラミン、サラゾスルファピリジン、タクロリムスなどがあります。
また、最近では、リウマチの炎症を引き起こす「炎症性サイトカイン」だけを抑える生物学的製剤が開発され、高い治療効果をあげてきています。現在のリウマチ治療は、骨関節の破壊を抑えるため、関節リウマチを早期に発見して、早い時期から「抗リウマチ薬」を積極的に使用していくのが基本となっています。
手術療法
強力な薬物療法や、生物学的製剤の使用により、今後は手術療法は減少してくるものと思われますが、高度に破壊された関節では、人工関節による機能の再建が必要となります。特に膝や股関節の人工関節では、疼痛をとり、安定性と動きの良い関節が開発されてきており、長期の成績も安定しています。しかし、強い変形や、高度の骨の欠損がある場合は手術が難しくなりますので、手術をするタイミングが重要です。歩行が困難になってきたら、手術療法の検討も必要です。
また近年、肘の人工関節も安定し、普及してきています。
予約制 骨粗鬆症外来 毎週金曜日14時~16時
骨粗鬆症は、骨の強度が低下して骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。
初期症状では自覚症状が無いことが多く、骨折によって初めて骨粗鬆症がわかる場合もあります。
寝たきりの原因の一つでもある骨折を起こさないためにも、『骨粗鬆症の予防と治療』の早めの対応が重要です。