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放射線科

現在、当院の放射線科には、7名の診療放射線技師が所属しています。
主に、エックス線撮影検査、CT検査、MRI検査、X線TV検査、骨密度検査に携わっており、「安全で適切な医療を提供するため、一人ひとりが日々向上心を持って診療・検査を行っています。

一般撮影

最も多くの方が、受ける検査であり胸部・腹部やあらゆる骨の状態を知る一番初めの検査となります。
エックス線写真とは、X線を目的の部位に照射し、透過したエックス線から内部の様子を知る画像検査法で最もポピュラーな検査です。
当院では、病院に2室・一条クリニックに1室の検査室があり、症状や検査部位に適した部屋と機器を使用することで、待ち時間の短縮や患者様への身体への負担の軽減を図っています。

CT

CTとは、コンピューター断層撮影装置のことで、身体にX線を照射し透過したX線をデータとして集め、コンピュータで処理する事で身体の断面画像や立体画像を作成する装置です。
当院では、マルチスライスCTが導入されています。
この装置は、短時間で広範囲を一度に撮影できるため検査時間が短縮され患者様の身体的負担を緩和できるようになりました。
新しくの大腸のCT検査も出来るようになりました。
 

X線TV

X線テレビ装置とは、リアルタイムで身体の中の状態を透視し検査するための装置です。
主にバリウムを飲む胃透視検査や、大腸の中にバリウムを注入して検査する注腸検査などに使用しています。
また、骨折した骨を元の位置に戻す整復術に使用したり、造影剤を用いた様々な検査や治療などにも利用しています。

骨密度

骨密度測定装置は、骨密度(単位面積あたりの骨量)を測定する装置のことで、骨粗鬆症の診断や治療の経過観察などに広く用いられます。
当院では、X線を用いたDXA法 (二重エネルギーX線吸収測定法)にて基本的に腰椎と大腿骨近位端(股関節)の2箇所を測定しています。
骨粗鬆症、骨折の予防のためには定期的な骨密度測定が有効と言われています。骨密度健診も随時行っていますので、ご希望の方は職員までお問い合わせ下さい。

MRI

MRIとは磁気共鳴画像撮影装置のことで、強い磁力と高周波のラジオ波を利用して、体内の様々な臓器・組織を画像化する装置です。
主に、脳血管障害や脊椎疾患、骨折などの診断に利用しています。
 
体内に金属(ペースメーカーなど)が入っている方、閉所恐怖症の方、安静を保持できない(30分程度動かないでいられない)方は、検査が出来ない場合がありますので、事前に問診にお答えいただくことになっています。

大腸CT検査について

概要

大腸CT検査は、肛門から炭酸ガスを注入し大腸を拡張させ、CT装置で撮影する検査法です。この撮影により得られた大腸の3次元画像や通常のCT画像をもとに、大腸がんや大腸ポリープを見つけることができます。他の大腸検査法と比較して、苦痛がなく短時間で大腸を検査する事が可能です。便潜血検査陽性や腫瘍マーカー上昇など、他検査により大腸悪性腫瘍が疑われる方が検査対象となります。

◇検査の流れ

仮想内視鏡画像
仮想内視鏡画像
《前処置》 検査2日前の就寝時に下剤(錠剤)を服用します(下痢をしている場合は服用しません)。翌朝の朝食は素うどんやお粥など繊維質の少ない食事をとって頂きます。以降、昼食からは大腸検査専用食または、素うどんやお粥など繊維質の少ない食事をとって頂き、3食後ごとにお水と少量の造影剤(大腸CT用バリウム)を飲んで頂きます。検査前日の就寝前に水薬下剤、当日朝食後に粉薬下剤を服用していただきます。最終的に水様便になっていればOKです。検査は当日の14:00以降となります。


《検査》 CTの寝台に横になり、肛門から直径約5mmのチューブを6cmほど挿入し、炭酸ガスを注入していきます。圧が一定になるように注入され、設定されている圧を超えません。1.5~3リットル入ります。より正確な診断をするために、あお向けとうつ伏せの2体位で撮影をします。一回の撮影は、息を吐いてから15秒程度止めた状態で行います。入室から退室まで10分~15分程度です。大腸の炭酸ガスは空気の130~150倍体内への吸収が早いといわれており、10分程度でお腹は楽になります。

◇大腸カメラと比較した場合のメリット

大腸全体像
大腸全体像
▶ 大腸カメラの前処置のように大量の下剤の飲用はありません。
▶ 撮影時間が短く、拘束時間は長くとも20分程度です。
▶ 他の大腸検査に比べると、前処置や検査の負担が少なくてすみます。そのため、高齢者や、過去に大腸内視鏡の挿入が困難であった方でも検査が容易です。
▶ 3次元的に大腸を観察できるため、大腸全体像や病変の形状を正確に把握可能です。
▶ 他の大腸検査で問題となる大腸穿孔や出血などの合併症は極めて稀です。
▶ CTで腹部を撮影するため大腸以外の臓器情報の把握可能です。
◇大腸カメラと比較した場合のデメリット
▶ 体外からの撮影であるため、病変の色や固さの情報は得られません。
▶ 組織の採取ができないため、異常が検出された場合は大腸内視鏡を受けることが必要です。
▶ 医療被ばくがあるため、妊娠の可能性がある方は検査を受けることができません。
▶ 平坦な病変や5mm以下のポリープ様病変の抽出精度は大腸内視鏡に比べて劣ります。
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