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ゼーゼーと胃食道逆流

2017-09-26
9月26日(火)

こんにちは。
朝晩とめっきり
寒くなってきました。
いよいよ秋を
通り越して冬目前ですね。
喘息のシーズンです。

もともと喘息と指摘されてる
かたは準備を。

胃食道逆流症と
いう病態があります。

これは読んで字のごとく
胃の内容物が
食道に逆流する病態です。

胃酸が食道に
逆流することでおきる
種々の症状を呈します。

最もポピュラーなのは
成人で胃酸の逆流で
胸焼けがするものです。

胃カメラをすると
逆流による
食道炎がみられます。
 
この逆流は
消化器症状として
胸焼け・ムカムカを
おこすだけでなく

逆流する酸による
pHの変化が食道下部に
分布する神経を刺激して
その反射でせき込みや
喘鳴の原因に
なることがあります。

実は小児にもこの病態が
比較的ポピュラーにあるこ
とがわかってきました。

成人のように簡単に
胃カメラを飲んだり

食道内のpHを継続的に
測定する検査が
なかなか難しくて
証明は簡単ではないのですが・・。
 
しかも最近
わかってきたことでは、

この咳・喘鳴と関連する
逆流の起き方の
成人と小児の違いです。

成人は食後・運動・臥位(横になること)
で増強し症状に関連します。

しかし小児は
どうも違うようで
臥位では増強せず
覚醒時に増強するようなのです。
 
昔、乳児の喘息で
入院していた子が

夜間は比較的呼吸音が
落ち着いているのに
朝に目を覚まして
動き出すととたんに
ゼーゼーひどくなる子を
何人か経験しました。
 
今から考えると
この病態だった
のだろうなあと思いました
(乳児さんでは年齢とともに
自然に逆流がよくなることも多いのです)。
 
ゼーゼーも
一人ひとりちがうというお話でした。
 
Dr久保田
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