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国のワクチン行政の 問題は?

2017-05-23
5月23日(火)

こんにちは。

週末は天気もよく
気持ちよかったですね。
楽しめましたか?

前回は
日本脳炎ワクチンの
在庫切れのお詫びの
お話でした。
つづきです。

国のワクチン行政の
問題は何でしょうか?

いろいろありますが、
一番大きいと個人的に思うのは
国の疾病予防対策
としてワクチンを
公費にして接種することの
メリットの判断が政治的に
独立した機関が
決定できないことだと
思われます。

米国は政権が変わろうが
ワクチンに関しては
一貫した提言
をACIPという機関
(専門医師・研究者・公衆衛生専門家・
政府関係者・実施者や一般の
オブザーバーからなる
透明性の高い会議)

という機関が定期的に
データ収集・解析・ワクチンの効果・
副反応の解析をし

提言し尊重されて
政府側がそれを
認めるのみであるとのこと。
(でもトランプ政権になり、
医療保険の話も
取りやめになりそうなの
でごく最近の動きは
わかりませんが・・)

日本だとワクチンの実施
については国が予算を
とって実施するよりも
地方自治体に
まかせていることが多く、
選挙の票のための
政党の政策に
入れられているような実態です。

米国のように
どのような政権に
なろうとも国としての
一貫した疾病予防対策を
研究機関が提示し
国の政策に反映していく
必要がありそうです。

でも欧米の進んだ政策を
一面的に論ずるのも
フェアではありませんので
次回は欧米よりも
進んだ日本の医療事情を。
 
Dr久保田
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