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使用期限 釣りでの 事件 

2017-07-11

7月11日(火)
 
 
先日の週末は
やっと晴れました。
 
今年初めて釣りに
行ってみたのですが

事件がおきました。
 
虫よけのクリームで
何年も前に買ってあった
輸入物の製品
(米軍が使用しているという宣伝文句です)
があったのです
(キンチョーの虫よけスプレー
みたいなポピュラーな
ものではありません)。
 
購入当初は使って
とくに何もなく
(もともと臭い)
くらいで肌への刺激は
ありませんでした。
 
2シーズンくらい使って、
そのあと数年
使ってなかったのですが、
余っていたので
やぶ蚊の多いところに行く
こともあって当日塗ったのです。
 
 
すると
釣りしている最中から
顔や首がピリピリ、
ジンジンしてきて
顔の皮膚感覚が
マヒするほど刺激つよく、

途中何度も
顔を洗っても痛くて
釣りどころでは
なくなってしまいました。
 
 
まあ思っていたほどは
釣れなかったから
すぐに帰ってきて

顔につよい
ステロイド軟膏を
塗ってなんとか
週明けの診療で
見苦しい顔にならずに
(もともと見苦しければスミマセン)
済みました。
 
開封してから
長期間経っていると
変性したり濃度変化を
おこしたりして

皮膚刺激性(皮膚毒性)
のつよい変化を
おこしていたのだと思います。
 
この齢になっても
まったくもって

予想外のことは
起こりうるのですねー。
…呆然
 
ということで
本日は外用薬の
期限について。
 
点眼液も
軟膏チューブにも
使用期限が表示されています。
 
軟膏のチューブ
なんかだと

使用期限は
年単位で長いですので
その間は使用できます。
 
問題は開封したあと
にどれくらいの期間使えるかと
いうことです。
 
点眼液は
開封後は
原則は1ヶ月です
(5mlの容器のものであれば
そのために保存剤が入ってます)。
 
保存剤でかぶれる
ヒトには1回使い切りタイプ
のような製品もあります。
 
チューブの軟膏は
一般的には3ヶ月前後
ではないでしょうか。
 
指でチューブの先に
指をつけて薬をとると
指についている雑菌が
チューブ側の軟膏に
付着しそれが増殖するのが
問題となるのです。
 
混合して容器に
いれたもので
あれば指ですくうと
さらに雑菌の
混入や増殖が
多くなりますので

1か月くらいで
次のあたらしいものに
したほうがいいでしょう。
 

手を洗って
軟膏をとる・綿棒や
消毒されたもので
すくうのであれば
もうすこしは
長くもつと思います。
 
まあ医薬品ですから
私の経験のような
刺激毒性作用をもつ
変化がおきることはなく、

雑菌繁殖による
感染トラブルの
リスクがふえるから
早めに使い切って
くださいという
ことでしょう。
 
 
Dr久保田
 
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