本文へ移動

バランスのとれた食事のポイント

一条通病院栄養科 管理栄養士 馬場 千遥
「道北の医療」2022年12月号掲載

12月は、クリスマスやお正月などイベントが続きます。食卓にごちそうが並ぶのも、大きな楽しみのひとつですね。それに伴い、ついつい食べ過ぎてしまうこともありますが、寒い冬は運動量が低下しがちです。そんな時期だからこそ、「バランスのとれた食事」について考えてみましょう。参考にしてみてください。

バランスのとれた食事とは?

「主食」「主菜」「副食」をそろえるように意識すると、栄養バランスが整いやすくなります。
※図参照

  • 主食…食事の中心となる食べ物で、からだを動かす力のもとです。
  • 主菜…主にたんぱく質の供給源。筋肉など体を作る材料になるものです。
  • 副菜…主食・主菜に不足するビタミン・ミネラル・食物繊維を補います。
  • その他…牛乳や乳製品。おやつや食後のデザートとして1日のどこかで取り入れましょう。また、旬の果物で季節感をプラス。
主食・主菜・副菜のそろった食事ってどんな食事?
「栄養バランスに配慮した食生活にはどんないいことがあるの?」
(農林水産省:https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/evidence/togo/html/part4-3.html)
より部分的に抜粋

良い点は?

農林水産省ホームページでは、「主食」「主菜」「副食」を組み合わせた食事の回数が多い人は、少ない人と比較して、バランスよく栄養素がとれており、ビタミンなどの栄養素が不足している人が少ないことが報告されています。

おすすめの取り入れ方

具材を切って煮込む鍋料理は、手軽に作れて、野菜もたくさんとれます。「主食」「主菜」「副食」が簡単に組み合わせられ、今の時期にぴったりな温まる料理です。

また、お弁当を買うときは、野菜が少なくなりがちです。サラダや和え物、煮物など副菜を一品プラスしましょう。外食の際は、サラダなどが付いているセットメニューがおすすめです。

おいしい食事は、楽しみのひとつでもあるので、食べすぎてしまう日もあります。1食や1日あたりのバランスが悪いからといって、すぐに食事バランスが悪いと判断する必要はありません。あくまで平均的な1日の食事バランスとして考え、3~4日、もしくは1週間といった一定期間を目安に、食生活のバランスをチェックしてみてください。

TOPへ戻る