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検査科

道北勤医協の検査部門は1975年の旭川医院開院当初から医師、看護師等とともにチーム医療の一翼を担い、旺盛な医療活動を進めてきました。現在は検体検査(生化・血液・免疫・輸血)や生体検査(超音波検査中心)、病棟検査、内視鏡検査、健診部門、診療所配置など、様々な分野で活躍しております。最新の分析器や診断装置の導入、各種学会や研修会の参加により最新の知識や技術の導入も積極的に進め、患者サービスの向上に努めています。

検体検査(生化学・免疫学検査)

検査機器(Roche cobas6000)
肝臓・腎臓・心機能、酵素活性・糖代謝・脂質・電解質などの生化学検査と、肝炎ウイルス・腫瘍関連・内分泌機能・各種感染症の検査を行う免疫学検査を行っています。

機器は生化学・免疫学のユニットが一体となったRoche社製のcobas6000を使用し、生化学29項目・免疫学検査13項目を実施しております。1000テスト/時間の処理能力に加え、ヒューマンエラーが起こりえる人的作業を極限まで削減することにより安全安心な検査を実現しており、スピーディかつ正確な運用を可能にしております。日々のメンテナンスや精度管理を行うことで、装置状態を常に最善に保ち、正確な検査ができるよう努力しています。

検体検査(血液・凝固検査)

検査機器(血液・凝固検査)
末梢血検査は、標本染色による血液像や網赤血球数を含む10項目を実施しており、各種疾患(白血病や貧血度合、血液疾患等)の診断に役立っております。

凝固検査ではPT・APTT・Fib・Dダイマーの4項目を緊急対応しており出血傾向の診断と治療薬の投与量の判断に役立っています。
機器はともにSysmex社製の機器を使用しており、日々の精度管理試料測定データをネットワークを介してメーカー集計に反映されることにより、リアルタイムで機器精度の保障を維持しております。

検体検査(一般検査)

検査機器(検体検査)
尿定性自動分析装置による9項目と、尿中細胞を鑑別する尿沈査検査を実施し主に泌尿器病変の診断補助を担っております。
また、その他の一般検査では鼻汁・尿・喀痰・糞便等を材料にノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルス・レジオネラ・肺炎球菌・インフルエンザ・マイコプラズマ・クロストリジウムの検査を実施しており、種々の感染症の検出が可能となっています。
用手法によるものや顕微鏡で見る鑑別が多く、スタッフは最新知識の習得と技術の向上に日々努めております。

細菌検査

細菌検査画像(グラム染色・抗酸菌染色)
尿や喀痰等のグラム染色・抗酸菌染色を実施。起因菌を調べる事で炎症の診断・投薬の選択に活躍しています。

輸血検査

輸血検査
血液型検査・不規則抗体スクリーニング・交差適合試験を緊急対応することで、緊急輸血等が必要となる患者様にも迅速に対応しています。

内視鏡検査

内視鏡検査
胃カメラでは、経口カメラと比較的負担の少ない経鼻カメラも行っております。
大腸カメラではポリープ切除等も行い、経過観察のため入院することで出血があった際にも即座に対応することが可能です。経験豊かな医師やスタッフが担当しますので、安心して検査を受けていただけます。

遺伝子検査

遺伝子検査(LAMP法)
新型コロナウイルスや結核菌の検査を、LAMP法(簡易PCR検査)で実施しております。
検体から遺伝子を検出する方法で、増幅効果が高く、短時間で検査ができます(1~1時間半程度)。

動脈血液ガス分析

検査機器(動脈血液ガス分析)
血中に溶けている気体(酸素や二酸化炭素など)の量を調べる検査です。
呼吸不全や呼吸機能低下状態時に、体内の酸素や二酸化炭素の量が適切かを調べたり、ショック症状や糖尿病性ケトアシドーシスなどの代謝異常がどこで問題があるのかの原因探索と、その程度の評価に用います。

心電図検査

心電図検査
心臓からの微弱な電気信号を波形として記録し、その波形から心臓の状態を把握する検査です。
心臓は規則的に電気的興奮がおこり、心臓各部に伝わることで心筋の収縮を引き起こし、ポンプ機能によって血液を全身に送っています。
当院では安静時心電図の他により詳しく状態を把握するため、日常生活をしながら24時間装着するホルター心電図も行っており、通常の心電図では拾いきれない不整脈等の診断も可能です。

超音波検査

超音波検査
エコー検査ともいい、プローブという探触子を肌に密着させて高周波の音波を当て、心臓や肝臓などの腹腔内臓器の異常の有無や、頚部では甲状腺やリンパ節の異常の発見、血管や血液の流れの異常を発見するために実施しています。
痛みや苦痛がほぼ無いことと、CT検査やレントゲンのように放射線の被曝もないので、安全・安心の検査とも言えます。
超音波検査士も常駐しており、スタッフは毎週定時症例報告会を開くなどして日々学んでおります。

呼吸器検査

呼吸器検査(スパイロメーター)
スパイロメーターという機器を使用し、肺に出入りする空気の量を測定します。肺の能力を評価する検査で、肺活量・1秒率などを測定して呼吸機能の評価や疾患の重症度などを評価する検査です。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の重症度を評価するために、胸部X線や血液検査とともに検査を実施します。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため
 現在検査を制限しています。

神経伝導速度

神経伝達速度検査
末梢神経を皮膚上で電気刺激し、誘発された電位を記録して伝導速度・振幅などを測定することによって末梢神経疾患、脊髄疾患の診断、病態の把握に活用しています。
検査時間は約5分くらいですが、電気刺激によるビリっとした不快感が生じます。


眼底検査(健診のみ)

眼底検査
瞳孔の奥にある眼底の血管、網膜、視神経などを調べる検査です。瞳孔を通して観察し写真として記録します。
網膜の出血や変性は重大所見であり、高血圧や高脂血症、糖尿病性網膜症や動脈硬化、緑内障の早期発見にもつながります。デジタル化して取り込み、経験豊富な眼科専門医の読影(診断)も依頼しております。

血圧脈波速度(ABI/CAVI)

血液脈波速度検査
「CAVI」という動脈の硬さを診る検査で、大動脈を含む心臓から足首までの動脈硬化度を調べます。「ABI」は下肢動脈の狭窄や閉塞を調べます。
肥満・脂質代謝異常・高血圧・高血糖・加齢などにより、動脈の柔軟性が失われて硬くなり、これを動脈硬化と言いますが、進行するほど「CAVI」の値が高くなります。
「ABI」は主に足の動脈の詰まりを見る検査で、末梢神経に硬化や詰まりがある場合、心血管疾患や脳血管疾患などの早期発見に繋ぐことが出来ます。

尿素呼気検査

尿素呼気検査
尿素を含む検査薬の服用前後の呼気を専用バッグに採取し、ヘリコバクター・ピロリ菌が持つ酵素「ウレアーゼ」により尿素が分解されて呼気中に二酸化炭素として排出されるのを測定する検査です。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの発症・再発リスクのあるピロリ菌の存在の有無を調べることができます。
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